日光下駄の経年変化について

2018/6/28

星ひでお「日光下駄と草木染作品展」も残りあと3日となりました。

日光下駄も多くの方の手元に届き、これからの季節に沢山履いていただけることを願っています。

さて、本日はお客様からよくお尋ね頂く「日光下駄の経年変化」についてです。

お客様の中には「使っているうちにすぐにダメになってしまうのでは?」とか「木台と草鞋がバラバラになるのが心配」という方もいらっしゃいます。

価格が2万円台〜と決して安いものとは言えない日光下駄だからこそ、購入は慎重になるものです。

そこで今回見ていただきたいのが、日光下駄の経年変化。

下の画像は、左から「新品」「使用1年後」「使用15〜20年後」の日光下駄です。     

この3つの下駄は、全て星さんが藍で染めた手作りの鼻緒が挿げてあるものです。

一番左の新品のもの。草鞋部分の竹の子の皮もまだ色は浅くしっかりしており、鼻緒も締まって藍の鼻緒も染めたての状態。

使用1年が経過したもの。藍の色が柔らかくなり、鼻緒も履いている持ち主の形に変形していきます。

この頃には、自分の足にぴったりと合った履き心地の良いものに。

多少の使用感は出ているものの、草鞋部分の色の変化はほとんどありません。

使用15年〜20年が経過したもの。

鼻緒の藍色もすっかり落ち着いた馴染みの良い色味に変化しています。

さらに草鞋部分は飴色に変化しており、使い込んだ味わいのある下駄の風格に。

この年数を履き込んでも、草鞋自体のいたみはほとんどなく、竹の子の皮がしっかり編まれていることがわかりますね。

日光下駄は、下の画像左下に写っている麻の紐を骨組みとして、そこに竹の子の皮で草鞋がしっかり編み込んであります。

そして草鞋に編み込まれていない麻の紐の部分が、下の画像のような木台側面にある穴を通って縫い付けられていきます。

接着剤などを使用して木台と草鞋が接着しているわけではないので、外れたりバラバラになる心配がまずないのです。

日光下駄は、日光東照宮のある二社一寺のある山の中に入るために作られた下駄です。

もともとが山歩き用の下駄ですので、丈夫で履き心地良くと開発されています。

そのため簡単に木型が割れたり鼻緒が取れたりすることもなく、鼻緒は思い切り引っ張っても切れたり外れたりしません。

また昔の日光下駄は底が木台のままでしたが、今はゴム張り。

歩いていくうちに木型が減ってしまう心配もなく、ゴムを張り替えるだけで長い年数使用できるようになります。

下駄を履くことで正しい歩き方ができるようにもなり、健康な下半身が作られます。

昔から日本人の足元を見守ってきた下駄。

星ひでおさんの作る日光下駄はとても良い履き心地の洗練された下駄です。

日光下駄は6月30日までの、星ひでお「日光下駄と草木染作品展」にて販売中。