2019/6/7
6月1日より吉見屋の企画展としてスタートしました「和の代の三人展」。
三人の作家の共通点は同じ故郷を持つということ。
本日は、そんな三人の作家のお一人である日光彫りの釜野井松雄さんをご紹介。
日光市明神の自宅に工房を構える釜野井さんは、栃木県の伝統工芸士として活躍中。
日光彫りはその昔、日光東照宮を荘厳に仕上げるべく集められた彫物大工が始めたのが起源であると言われています。
おもな特長としては、日光彫り特有のひっかき刀を利用して彫られることと、刀を持った時に手前に引いて彫るというスタイルであること。
奥から手前に引いて彫ることにより、彫り口が深くなり、より力強く男性らしい作品が多いのが魅力です。
中でも釜野井さんの日光彫りは彫り口が深く、ダイナミックな曲線を描きながら表現されているのが特長です。
また、現在では典型的な日光彫りにとらわれず新しい挑戦を続けながら作品を生み出しています。
釜野井さんも参加する「和の代の三人展」は2019年6月30日まで吉見屋にて開催。